Seidel & Naumann (シーデル&ナウマン) KI.9 足踏みミシン
Seidel&Naumannによるアールヌーボーを彷彿とする1900年代初頭ドイツ製の足踏みミシンです。
こちらはドイツのドレスデンからフランスへ輸出されたものでフランスの一般家庭で長く大切に使われていたようです。年代を考えると良好な状態でしたが経年の痕跡がありましたので、これからも末永く使えるよう当アトリエにて丁寧に分解してオーバーホール、レストア調整して綺麗に縫えるミシンに。また木部天板や鉄脚も丁寧にレストアいたしました。
【シーデル&ナウマン社】1868年にドレスデン出身のドイツ人起業家ブルーノ・ナウマン(1844-1903)によって設立されました。ミシンの開発だけでなく、タイプライターの開発にも貢献しました。1872年から「seidel&naumann」という会社の名前が付けられました。1872年にseidel&naumann社はsinger社のモデルを元に改良したドイツで最初のシャトルミシンを製造。
本体________
全て分解してオーバーホール調整済みです。繊細で美しい金彩の装飾模様は当時のオリジナルのままですがとても良い状態です。弾丸型のVSシャトルを使うモデルで、ボビン、シャトルともにオリジナルのものが付属します。針は現在市販のものが使えます。
返し縫いが可能です。
本体メタルに刻印の推奨針糸番手
針 :7-12
上糸:100-20
下糸:150-30
試し縫いの画像は下記の針と糸を使用しています。
・シーチング
針HA×1#11×糸60
・レザー
針HA×1LL#14×上糸20,下糸60
・デニム
針HA×1DE#14×上糸20,下糸60
鉄脚________
全てのネジを外して丁寧に手作業で汚れや錆びを落とし、更に錆びよけ処理を施してから再ペイントしています。独自にブレンドしたアンティークゴールドを使い ”N” のロゴを復元してクリアコーティングで仕上げました。
木製部分________
各パーツごとに分解して歪みなどを調整。天板のめくれや傷んだ箇所は突き板を移植して修復。下準備を整えてからサンダーを使い古い塗装を剥がし、一旦木肌に戻してから、色づけ、研磨、ニス、研磨、ニス..と、幾度も繰り返し、アンティーク感漂う重厚な仕上がりにしています。劣化が見られたネジは新しいものに取り替えています。テーブル右端に数カ所ほど完全修復できなかった傷の跡はございますが、いずれも手は加えてありますので趣だとご理解いただける程度かと思います。
付属品________
・針
・シャトル
・ボビン
・マイナスドライバー
・ミシンオイル
・新品交換済みの革ベルト
・鍵
・取説のコピー(フランス語)
また、基本操作を説明した動画もご案内可能です。
ご留意事項________
手間暇掛けて、レストア、オーバーホールしたお品ですから全体的に綺麗に復元できていますが、本質的には長い時代を経たアンティーク品です。現在に作られた新品商品との比較として捉えられないよう願います。普段お使いになるには問題ない程度の傷や歪みなどは特記していない場合もあります。また、敢えてその様な部分を「古いお品ならではの味わい」」として残す場合もございます。丁寧な手仕事で復元した新品にはない風合いを楽しんで頂けると幸いです。追加画像もたくさん掲載していますのでご覧いただいて、ご不明点は質問下さい。
価格: ¥260,000-(税込)
Size
・天板
W95× D46cm
・脚
W61cm×D47cm
・高さ:
106cm (天板までは76.5cm)
配送について
ヤマト家財便/Cランク